#TOSS
向山型算数指導法について
下記内容は、「向山型算数授業づくりQ&A小事典」(明治図書)より引用しています。
向山型算数指導法とはどんな指導法ですか。
向山洋一氏(TOSS代表・日本教育技術学会会長)は言います。
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向山型算数は、授業時間しか使いません。
放課後の特別勉強は一切しません。
授業時間が休み時間に伸びることもありません。「授業時間だけやる」のが特徴です。
また、いわゆる「個別指導」も原則としてやりません。
プリント学習も一切しません。
授業中に教科書と「あかねこ計算スキル」を学習するだけです。
それだけで、奇跡のような結果が生まれています。
向山型算数とは、「教科書を使い」、「教科書どおり」に教える授業なのです。
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一言で言えば、「向山型算数は教科書通りに教える授業」と言えます。しかし、言葉で言うほど単純ではありません。向山氏は次のようにも言います。
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「教科書を使って、教科書通りに教えられる教師」がいないためです。私は千人に1人もいないと書き続けてきました。本当を言えば、1万人に1人ぐらいと思っています。
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教科書は多くの教師や研究者や出版社が長い時間をかけて作った優れた教材です。一教師の思いつきで使わなかったり、数値を変えることは軽率な行為です。その教科書を使って、教科書どおりに、リズムとテンポよく授業することは、実は至難の技なのです。
向山型算数で教科書通りに授業するポイント
まず、教科書の構造を見抜くことです。
教科書には、例題があります。その単元で「その学習がなぜ必要なのかを最も端的に示す問題」です。
その例題の「解き方・考え方」は通常、教科書に書いてあります。それを「基本型」と呼びます。
向山型算数では、この基本型をそっくりノートに写す作業が基本です。写しながら少しずつ解法を理解するのです。写すだけでなく、声に出して読みます。目と手だけでなく、耳と口を使って理解させるのです。
教科書には練習問題が載っています。例題よりも少し難しい問題です。それらを、「基本型通り」に解いてみます。初めはよくわからなくても、練習問題を2問3問4問と解いていくうちにだんだんとできるようになります。向山型算数では、最初から100%を求めません。70%から始めて、問題を解いていくうちに少しずつわかるようになる、ことをねらうのです。
向山型算数の授業を学ぶにはどうすればいいですか。
授業の1つ1つのパーツ位を本で学ぶことはできます。
しかし、それを実践しようとするとうまくいかない場合があります。
それは「技術」と「技能」は違うからです。「技術」は、本で読んでも伝わります。
しかし、「技能」は、ライブを経験して、自分も体験して失敗してということによってしか伝わりません。
三ツ星レストランのレシピを読んだだけで、そのレストランの料理を作れないのと同じです。技量の向上には「技術」と「技能」の2つの面があることを理解するのがとても大切なことです。
私(向山洋一氏)は、法則化運動の誕生のときからこのことを主張して、書いてきました。
法則化運動の理念は「技術」を分かち伝えるようにすることです。
教え方教室は、ライブで「技能」を学んでもらうために生まれました。
向山実践をシステムとして理解し、さらに「技能」を習得していってほしいと思います。
下記内容は、「向山型算数授業づくりQ&A小事典」(明治図書)より引用しています。
向山型算数指導法とはどんな指導法ですか。
向山洋一氏(TOSS代表・日本教育技術学会会長)は言います。
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向山型算数は、授業時間しか使いません。
放課後の特別勉強は一切しません。
授業時間が休み時間に伸びることもありません。「授業時間だけやる」のが特徴です。
また、いわゆる「個別指導」も原則としてやりません。
プリント学習も一切しません。
授業中に教科書と「あかねこ計算スキル」を学習するだけです。
それだけで、奇跡のような結果が生まれています。
向山型算数とは、「教科書を使い」、「教科書どおり」に教える授業なのです。
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一言で言えば、「向山型算数は教科書通りに教える授業」と言えます。しかし、言葉で言うほど単純ではありません。向山氏は次のようにも言います。
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「教科書を使って、教科書通りに教えられる教師」がいないためです。私は千人に1人もいないと書き続けてきました。本当を言えば、1万人に1人ぐらいと思っています。
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教科書は多くの教師や研究者や出版社が長い時間をかけて作った優れた教材です。一教師の思いつきで使わなかったり、数値を変えることは軽率な行為です。その教科書を使って、教科書どおりに、リズムとテンポよく授業することは、実は至難の技なのです。
向山型算数で教科書通りに授業するポイント
まず、教科書の構造を見抜くことです。
教科書には、例題があります。その単元で「その学習がなぜ必要なのかを最も端的に示す問題」です。
その例題の「解き方・考え方」は通常、教科書に書いてあります。それを「基本型」と呼びます。
向山型算数では、この基本型をそっくりノートに写す作業が基本です。写しながら少しずつ解法を理解するのです。写すだけでなく、声に出して読みます。目と手だけでなく、耳と口を使って理解させるのです。
教科書には練習問題が載っています。例題よりも少し難しい問題です。それらを、「基本型通り」に解いてみます。初めはよくわからなくても、練習問題を2問3問4問と解いていくうちにだんだんとできるようになります。向山型算数では、最初から100%を求めません。70%から始めて、問題を解いていくうちに少しずつわかるようになる、ことをねらうのです。
向山型算数の授業を学ぶにはどうすればいいですか。
授業の1つ1つのパーツ位を本で学ぶことはできます。
しかし、それを実践しようとするとうまくいかない場合があります。
それは「技術」と「技能」は違うからです。「技術」は、本で読んでも伝わります。
しかし、「技能」は、ライブを経験して、自分も体験して失敗してということによってしか伝わりません。
三ツ星レストランのレシピを読んだだけで、そのレストランの料理を作れないのと同じです。技量の向上には「技術」と「技能」の2つの面があることを理解するのがとても大切なことです。
私(向山洋一氏)は、法則化運動の誕生のときからこのことを主張して、書いてきました。
法則化運動の理念は「技術」を分かち伝えるようにすることです。
教え方教室は、ライブで「技能」を学んでもらうために生まれました。
向山実践をシステムとして理解し、さらに「技能」を習得していってほしいと思います。
TOSS代表 向山洋一先生の著書から、向山型算数に関する記事を紹介します。
向山洋一 向山型算数語録
■向山型算数指導法を実践すると、授業が見違えるようになる。
子どもたちが熱中して授業に参加するのである。
子どもたちが「算数大好き」と言うようになる。
市販のテストの成績が急上昇する。
■「向山型算数」を知って、その効果にびっくりした教師は、実は「算数指導法」より、もっと大きなものを手に入れたことになる。
それは「授業の基本」を初めて知ったということなのである。
■教科書通りに教えるといいことばかりなのである。
まず、子どもたちが、授業に集中するようになる。
子どもたちが、「算数大好き」と言うようになる。算数がつぶれるとブーイングがおこるようになる。(それまでは、算数がつぶれるとバンザイと言っていた子がである。)
授業時間が短くてすむようになる。宿題も出さなくて大丈夫になる。そのくせ、テストの平均点は急上昇する。
クラスの中で、テストの時、5点10点をとっていた子が、50点をとり80点をとり、時には100点をとるようになる。
課題解決学習をやっていた時には、絶対に見られなかった出来事だ。
子どもから、「先生の教え方上手だね」と言われるようになる。親から感謝の言葉を言われ、手紙をもらうようになる。
子どもの事実と確かな手ごたえを教師は感じる。だから、一度でも向山型算数にふれた教師は、それを続けたいと思う。